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景気回復も、高卒者には厳しい就職事情

公開日: : 最終更新日:2014/06/10 コラム

 2007年から続いた円高基調も収まり、日増しに明るさを取り戻す日本経済。この回復ムードに乗り、2014年春の新入社員を増員予定の企業が増えています。とくに、円安基調となり業績増が見込める電機や精密機械を始めとした輸出関連業種のでは、今春以上の採用に踏み切る予定です。ただしこれは大卒者に限ったことで、高卒者の採用は5年連続で減少傾向なのです。

 来春の新規高卒者の採用計画は7.7%減となっています。理由の一つは、工場の統廃合や海外移転、海外企業へのOEM化を進めたことで、高卒者の採用が多い工場での仕事が減っているからでしょう。工場勤務などの単純労働はアジアを中心とした新興国などに任せ、国内では高度な分野に事業を集中する時代に突入したのかも知れません。

 また、大学全入時代に突入し大卒者が増え、全体的に新卒者の学歴アップとなったことも背景にあるのかもしれません。実際、新規分野での研究者や技術者の採用は増加傾向にあり、理系の大卒者はもちろん、院卒者の求人数も増えています。

 もしかしたら今後は文系の大卒者でも正社員としてのポジションを得ることは難しくなるかもしれません。理系でも大学院卒者が増えているので、4年制大学を卒業したくらいでは研究職には就けず、営業などのポジションに就く人が増えてくるかもしれません。つまり、日本で生きていくには、よりハイレベルな能力を求められる時代なのかもしれません。

 もしも高卒で仕事に就こうとするのなら、企業への就職という道を目指すよりも、時間をかけて技術を学ぶ職人などを目指したほうが良いかも知れませんね。
 

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